施工事例 case study
- 工事費用
- 2160万
- 工 期
- 2ヶ月
- 業務内容
- 屋根外壁改修工事
過酷な熱環境から、長く働き続けられる職場へ。
加古川市尾上町のS社様。4〜5年前からお付き合いの続く長年のお客様で、工場内の労働環境改善に一緒に取り組んできた信頼関係の中から、今回の施工へとつながりました。
敷地内に複数の工場棟を構えるS社様において、EF棟は作業員が最も多く、最も暑い棟として以前から課題となっていました。鉄骨のカットや曲げ加工に使う機械が多数稼働する環境では、夏場の工場内温度は作業員にとって体力的に大きな負担となり、「暑さ・定着率・採用難」という現場の悩みが年々積み重なっていました。「より良い環境をつくることで、長く働き続けられる職場にしたい」というS社様の思いに応えるべく、屋根への防水断熱と外壁への断熱コートを組み合わせた全面的な熱環境改修工事を実施しました。
機械熱と人員密集が生む、工場内の過酷な暑さ
外から熱が入り続ける構造が、工場の暑さの原因だった

屋根、外壁の経年劣化により、断熱・遮熱性能の低下が懸念される状態でした。また、建物自体の構造に問題はないものの、断熱材や防水層の機能が十分に発揮されておらず、工場内の高温化に拍車をかけていたと考えられます。
機械熱と人員密集が生む過酷な環境。ご相談のきっかけとなった2つの課題。
S社様とは4〜5年前からお付き合いのあるクライアント様です。今回のご相談の背景には、大きく2つの課題がありました。
一つ目は作業員の暑さ対策・労働環境の改善。快適な環境をつくることで雇用をさらに創出したいというお考えでした。二つ目は、鉄骨のカット・曲げ加工に使う機械が多数稼働しており、工場内が非常に高温になってしまうという問題です。多くある工場棟のなかでも、EF棟は作業員が最も多く、かつ最も暑い棟として以前から対策が求められていました。
多くある工場棟のなかでも、EF棟は作業員が最も多く、かつ最も暑い棟として以前から対策が求められていました。
データが裏付ける、最適な工法の選び方
迷いを払拭したデータと実績。採用された提案の中身
工場再生.comからは「屋根:防水断熱」+「外壁:断熱コート」の組み合わせをご提案しました。当初、クライアント様からは「遮熱塗料の方が安価でよいのでは」というご意見をいただきました。
そこで遮熱塗料との比較データをご提示し、遮熱塗料は3〜4年で効果が半減すること、また近隣の施工先で防水断熱を先行導入したお客様から「温度が明らかに下がった」「冬場も暖かい」という声とデータをご共有しました。その結果、導入に踏み切っていただけました。
近隣の成功事例が、背中を押した。
近隣の工場で先行施工したお客様の社長様から「温度が明らかに下がった」「冬場も暖かい」という声と実測データをご提供いただき、それが最大の後押しとなりました。初めての工法への不安が、身近な成功事例によって払拭され、導入のご決断につながりました。
屋根には発泡ウレタン、壁には断熱コート。内側から変わる、工場の熱環境。

発泡ウレタンは吹き付けると同時に膨張・硬化し、屋根材の複雑な形状にも隙間なく密着するのが特長です。継ぎ目や段差が生じないシームレスな断熱層を形成することで、熱の侵入経路を根本から遮断します。また、断熱性能に加えて防水層としての機能も兼ね備えており、屋根の老朽化対策としても高い効果を発揮します。

断熱コートは一般的な塗料と異なり、塗膜自体に断熱性能を持たせた機能性塗料です。外壁面に塗布することで、外気の熱が壁を通じて室内に伝わるのを抑制し、工場内の温度上昇を軽減します。屋根面の発泡ウレタン吹付と組み合わせることで、建物全体を断熱層で包み込む効果が生まれ、より高い温熱環境の改善が期待できます。また、施工前のくすんだ色味から明るいライトグレーへと外観が一新されることで、工場全体の印象も大きく向上します。
生産ラインを止めずに、工場が生まれ変わる。稼働しながら完遂した改修工事
今回の施工は屋根面への防水断熱と外壁面への断熱コートが中心となるため、工場内での生産・加工作業を止めることなく工事を進めることができました。鉄骨のカットや曲げ加工を行う機械が日々稼働するなかでも、安全に配慮しながら外側からの施工を並行して実施しています。
「現場を止めたくない」「稼働しながら改修できるのか」というご不安はどの工場オーナー様からも多くいただくご質問ですが、S社様においても生産ラインを一切止めることなく、すべての改修工事を完了することができました。操業への影響を最小限に抑えながら環境改善を実現できる点は、工場再生.comの施工における大きな強みのひとつです。
数字と声が証明する、施工の成果
見た目も、性能も、一新。明るく清潔な外観が語る施工後の姿

屋根・外壁ともに清潔感のある明るいライトグレーに生まれ変わり、建物全体の印象が大きく刷新されました。施工前に目立っていた色褪せや汚れは完全に解消され、外観も明るく清潔になりました。
断熱・防水・外観、すべてが向上。施工後のEF棟が手に入れたもの
屋根面には防水断熱を施工したことで、表面が均一で滑らかな仕上がりとなっており、太陽光の熱吸収を大幅に抑える白系の反射率の高い色調が採用されています。外壁面も断熱コートによって全面が均一に仕上げられ、継ぎ目や劣化部分が見当たらない整った状態です。
外観の刷新は断熱・防水性能の向上にとどまらず、企業としての印象アップにもつながります。清潔感があり整備の行き届いた工場の外観は、新規採用における求職者へのアピールや、取引先・来客への印象にも好影響を与えます。
夏も冬も、年間を通じて効く。双方向の断熱性能がもたらすコスト削減効果
現時点では温度低下の効果を実証中の段階であり、冷暖房費の削減額といったコスト面の数値化はこれから本格的に取り組む予定です。ただ、作業エリアの温度が最大4.9℃下がったことで、空調設備への依存度が下がり、ランニングコストの削減につながることは十分に期待されます。
また、防水断熱は夏の遮熱効果だけでなく、冬場の保温効果も合わせ持っています。夏は外からの熱を遮り、冬は内部の熱を逃がしにくくする——この双方向の断熱性能によって、年間を通じた空調負荷の軽減が見込まれます。遮熱塗料が数年で効果が落ちていくのとは異なり、防水断熱は長期にわたって安定した性能を発揮するため、初期費用を回収した後のコストメリットはより大きくなります。実証データが蓄積され次第、具体的な数字としてご報告できる予定です。
データと声が重なった。実証実験が示した、確かな効果
施工完了後、効果の定量的な把握を目的として、天井から1.5m下がった位置に計4本の温度センサーを設置しました。加えて外気温を計測するセンサーも設け、外部環境との差分を明確にしながら継続的な実証実験を行っています。
5月のゴールデンウィーク明けに実施した計測では、作業員が実際に働くエリアの温度が施工前と比べて最大4.9℃低下したことが確認されました。数字としては一見小さく感じるかもしれませんが、高温環境下で身体を動かしながら作業する現場においては、この差が疲労度や集中力、さらには安全性に直結します。実際にEF棟で働く作業員の皆さん全員から「全然違う」「明らかに涼しくなった」という声が上がっており、体感レベルでの変化が数値以上に大きかったことがうかがえます。
迷いながら決めた改修が、現場を変えた。同じ悩みを持つ方へ伝えたいこと。
私たちも最初は「本当に効果があるのか」「コストに見合うのか」と正直かなり迷いました。遮熱塗料の方が安くて無難かもしれないと思っていた時期もありましたが、実際に施工してみて、あの決断は正解だったと感じています。
特にEF棟は作業員が最も多く、最も暑い棟でした。夏場の作業環境の過酷さは毎年の悩みで、人員の定着にも影響していました。施工後にゴールデンウィーク明けの計測で4.9℃下がったと聞いたとき、そして何より作業員全員から「全然違う」という声が上がったときは、本当にお願いしてよかったと思いました。
工場を稼働させたまま施工できたことも、私たちにとっては大きなポイントでした。「改修のために生産を止めなければいけないのでは」と心配していましたが、そのような影響は一切ありませんでした。
同じように暑さや労働環境でお悩みの工場オーナーの方には、ぜひ一度相談してみることをおすすめします。データと実績をきちんと示してもらえるので、納得した上で判断できると思います。
施工担当者より、S社様への感謝と今後への想い。
工場再生.com 施工担当
S社様には長年ご愛顧いただいており、今回のEF棟改修では「本当に涼しくなった」という声をいただけたことが何より嬉しかったです。遮熱塗料との比較に悩まれるお客様は多いのですが、近隣の実績データをご覧いただくことで安心してご決断いただけました。引き続き温度データを積み上げ、より確かなエビデンスとしてご提供できるよう取り組んでまいります。
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